ガリバーロフトさんから
貴重なご意見を頂きました
ありがとうございます

放鳩時の参考にして頂ければ幸いです

単羽・2羽訓練について
なかなか帰還率が上がらないため
2014年秋季から小規模鳩舎ならではの作戦として、
単羽・2羽
訓練を始めました。

 10k、30k 50k、1回目は集団訓練、2回目は単羽・2羽訓練。
 100k、130kは単羽・2羽訓練。
 130kは31羽持って行き30羽帰還。
1週間後の200kレースに27羽参加、
当日10羽7日目まで3羽の計13羽しか帰還しませんでした。

猛禽類に追われてバラバラになっても、集団に置いて行かれても、
自力で帰還できるように訓練した
結果がこれでした。

 
昨年の秋季は単羽・2羽訓練はやりませんでした。
100kレース14羽でスタートしましたが、
400kレース終わった時点で8羽残っていました。
トヤの状態を見てレース期間中に止めた鳥もいますが。
全レースで翌日以降に帰還した鳥は延べ数で10羽いました。
後日単独で帰還するのはその鳥の総合能力であり、
単羽・2羽訓練で帰還率を上げるのは難しいと
言うのが感想です。

 
猛禽類に追われると飛び切って逃げようとする鳥と、
降りて隠れる鳥がいますが、どちらの対応が良
いのかはわかりません。

その鳥の判断能力と飛翔能力で決まるのではないかと思います。

レース中に猛禽類に追われても逃げ切って当日に帰還する鳥、
降りて隠れて猛禽類がいなくなったの
を見計らって翌日に帰還する鳥。

宮城県のK鳩舎、地区N総合優勝・GN総合優勝と2レース連続総合優勝。
それも1羽ではなく、2羽の鳥が2レース連続総合優勝をしています。
K鳩舎曰く、「猛禽類から逃げ切れる鳥を作らないと帰還しないし、
総合優勝もできない」と。


昨年秋季400k菊花賞レースでうちの連合会の1位と3位の鳥は同腹でした。
2位になった鳥の父親は1位になった鳥の母親と兄弟でした。
連合会帰還率18%の若鳩レース、ワン・ツウ―・スリーを
同じラインの鳥が占めました。

良く“飛び筋”という総合能力の優れた鳥たちなのだと思います。
猛禽類の攻撃をかわし、果敢に飛んで来る鳥なのでしょう!


なぜ単羽訓練にせず2羽訓練にしたのかには訳があります。
もちろん奇数羽数の時は1組だけ単羽になりますが。
キジバトは子育てをしている時以外、つがいで行動します。
キジバトが飛んでいる時に猛禽類に襲われているのを見たことは
ありません。
羽色的にも目立たないこともありますが。
1羽で飛んでいれば猛禽類がその1羽に集中して襲撃して来ます。
2羽だと襲撃された時にバラけるので猛禽類が一瞬どちらを狙うか
見定める時間が生じます。

このようなことを参考にして2羽訓練の方が猛禽類に襲撃された時
被害が最小限で済むのではないかと考えました。

実際の2羽訓練ではほとんど95%以上の帰還率です。
集団訓練の場合、猛禽類に襲撃された時に
大羽数の失踪に繋がることが
たまにあります。


昨年9月に3鳩舎合同の30k訓練(山形県遊佐)をしました。
参加羽数172羽。
途中で猛禽類の襲撃を受けたようで、当日帰還は3鳩舎で40羽。
翌日以降帰還して最終的な未帰還数は30羽くらい。

友人の鳩は放鳩地より80k逆方向の新潟県から連絡があり翌日引き取りに
行って来たとのこと。

このように集団訓練は大羽数失踪が怖いです。